「経営改善計画」が、創業や経営革新などの「事業計画書」と異なるのは、「選択と集中」の戦略をより前面に出すことがあげられます。
経営改善計画では、既存事業の「効率性」や「採算性」などを改善するため、どのような具体策を講じるかを「アクションプラン」にまとめ、「収支計画」を策定していきます。
そして、その結果、「資金繰り」が改善し、「キャッシュフロー」がプラスになることが求められます。
経営改善計画書を策定するためには、まず、財務調査(財務デューデリジェンス)、事業調査(事業デューデリジェンス)を実施します。
一般論で恐縮ですが、財務調査(財務デューデリジェンス)では、以下の項目について調査をします。(個社それぞれの事情に応じて、異なる場合があります。)
また、事業調査(事業デューデリジェンス)では、以下の項目について調査をします。(個社それぞれの事情に応じて、異なる場合があります。)
これらの調査を経て、事業所の実態、窮境要因、窮境要因の除去可能性を明らかにし、経営改善計画を策定していきます。経営改善計画は、以下の項目について記載されます。
経営改善計画は、「われわれはこういう会社ですが、今こういう状況にあり、経営が非常に厳しくなっています。しかし、今後は(中長期的に)こうしていきたいと考えており、こういう見通しを立てています。具体的にはこういう風にやっていこうと考えていますので、『返済条件を変更させてください』」という依頼の要素もあります。
いずれにしても、認定支援機関や金融機関の支援を受けながら「経営改善」を進めた結果、経営が「正常化」した事例は実にたくさんあります。
これだけ変化が激しい経済・社会環境で事業を行っていますから、一時的に業績が悪化することは、ある意味致し方ないかもしれません。
しかしながら、できる限り短期間で窮境を脱するのが得策です。
そのために、経営改善計画を策定し、自社のリソースの選択と集中を進める等して、具体的なアクションを起こすことが必要になるわけです。
ー 資料のご準備とインタビューのご準備をお願いいたします ー
■ ご準備いただきたい資料について → 業種や規模によりますが、ご準備いただくのは、以下のような資料です。
■全般的な資料 | ||
1.会社案内・パンフレット | 直近期分 | |
2.履歴事項全部証明書 | ||
3.その他 | ||
■事業に関する資料 | ||
1.事業の概要がわかる資料 | 直近期分 | |
2.業務内容がわかる資料 | 直近期分 | |
3.製品・顧客別管理資料 |
直近期分 | |
4.労務管理等に関する資料 | 直近期分 | |
5 .中・長期事業計画書 | 直近期分 | |
6 .1年月次計画と実績の比較分析表 | 直近期分 | |
7 .その他 | ||
■財務・経理に関する資料 | ||
1.決算書 | 直近 10 期分 | |
2.税務申告書 | 直近 5 期分 | |
3.勘定科目内訳書 | 直近 5 期分 | |
4.総勘定元帳、補助元帳 | 直近3期分 | |
5.月次試算表 | 直近期分 | |
6.月次資金繰り実績表と資金繰り見込表 | 直近期分 | |
7.借入金返済予定表 | 直近期分 | |
8.担保差入資産一覧 | 直近期分 | |
9.固定資産納税通知書 | 直近期分 | |
10 . その他 |
■ インタビューさせて頂きたい項目について → 初回訪問の折、以下のような項目をインタビューさせて頂きます。
1. | 会社概要について |
2. | ビジネスモデルについて |
3. | 経営者として重視している指標について |
4. | 現状に至った経緯、認識している窮境原因について |
5. | 認識している経営課題について |
6. | これまで実行してきた施策について |
7. | 各部門等のキーパーソン、中心人物の有無、組織について |
8. | 足元の資金繰りについて |
9. | 金融機関との取引状況について |
10. | 現状考えている経営改善の方向性について |