皆さま、こんにちは、そして、こんばんは。
コンサルティングオフィス エル・アール・エー 代表、中小企業診断士の菅野です。
このコーナーでは、売上高1億~5億円の企業が、収益を10%アップさせ、キャッシュフローを10%増やし、健全性を高めるための予実管理の視点についてお伝えしています。
さて、今日のテーマは、「補助金活用について」です。
ぜひ、お付き合いください。
弊所では、補助金申請を過去13年間に渡り支援してまいりました。
経験則レベルの意見で恐縮ですが、ビジネス系補助金については「折角だから応募してみよう」という考え方よりも、「わが社はこの事業に社運をかけて取り組む決意である」という考え方のほうが、採択率が高いような気がします。
補助金は様々な制約があるとはいえ、決算書的に言えば「利益」に相当します。
設備投資があったとしても、投資資金の調達、例えば金融機関借入はかなり軽減されます。
ex)純利益で6千万円稼ぐとすれば、いくら売り上げなければいけないのか・・・
ex)設備投資に1億円かかるとすれば、いくら返済しなければならないのか・・・
企業は利益を出すことが仕事だとすれば、「投資」「時間」「コスト」を、国や県や市町村が後押ししてくれるわけですから合理的な施策だと思います。
一方で、補助金を受給した企業には責務が生じると言って過言ではないかもしれません。それは、例えば、計画通り事業を進めることや業績アップを実現することかもしれませんね。
企業の利益が出て税収が増加する、雇用が増加する、行政が投資した以上の効果が出る・・・あるいは、波及効果により経済社会全体にプラスの影響を及ぼすなどは、補助金を出す側は期待していると思います。
なので、補助事業を活用する場合は、行政と企業は「Win-Win」の関係を築いたほうがいい・・・そんなふうに思う今日この頃です。
他方で、「補助金に頼ると企業活力が低下するのでは?」「補助金をあてにせず自社で稼ぐべきではないのか?」等の声があることも見逃せません。
補助金を出す側(行政)に依存しすぎず、「補助金をきっかけとして事業を成長させ利益を生み、社員や地域社会に還元する」という考え方が大切なのかもしれません。
今日はここまでとさせていただきます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
皆さまのご健康と、ご家族、社員さま、縁するすべての方々のお幸せをお祈りいたします。