競合とは

皆さま、こんにちは、そして、こんばんは。

 

コンサルティングオフィス エル・アール・エー 代表、中小企業診断士の菅野です。

 

さて、今日のテーマは、競合の考え方です。このことについて、よろしければ、ご一緒に考えてみたいと思います。


さて、皆さまは、競合と聞くと何を思い浮かべますか?

 

回答の多くは、「互いにせりあう」「ライバル」など、どちらかというと、ネガティブで緊張を強いられる関係を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

日々のビジネスシーンを考えますと、確かにそうかもしれませんね。

 

ちなみに、誰かに「競合と感じる相手は誰ですか?」と聞いた場合、思い浮かべるのは、同業他社だったり、どちらかというと「近い関係」の方が少なくないそうです。

 

関係が近いと行動も見えるから、「あそこの会社で●●を始めた、よし、うちも負けないように●●に取り組もう」とか、「あそこの店には負けないよう、●●を導入しよう」とか、考えがちなのかもしれませんね。

 

一方で、本当の脅威は周囲の同業者だけじゃないと思うことはありませんか?

 

例えば、デジタル化の進展・・・デジタルは、容赦なく自社市場に食い込んできますね。

 

また、大企業の合併や事業再編などの変化に、地方の中小企業は大きな影響を受けたりします。

 

さらには、海外で起きた事象(例:過去にはリーマンショック)や、突発的な災害(例:東日本大震災)にも影響を受けますね。

 

なので、同業者同士の競合ばかりに目を向けすぎると、他の事象により「足元をすくわれる」危険性も否めないというのもうなづけます。

 

であれば、競合対策について、どう対処したらよいのでしょう。

 

その解のひとつは、「戦わない経営」かもしれません。

 

このことについては、4月28日のコラムで一部お伝え致しました。

 

では、経営環境の変化に目を配り、自社の経営資源を踏まえながら「戦わない経営」を実現するためにはどうすればよいのでしょうか・・・

 

5月23日のコラムでは、WIN-WINの関係についてお伝えさせて頂きました。

 

7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー著)を単なるノウハウ論ではなく、市場戦略や製品戦略など別の視点で捉えると見えてくるものがあると感じます。

 

「勝つために争う、奪う」という発想から「未来のために共創する」という発想に変えてみる・・・そうすることで、次世代の方々にも役立つし、顧客価値は何倍にも膨らむのではないでしょうか。

 

また、最近は「人間力」を重視する企業が増えたように感じてます。

 

次世代に向け、「競争」から「共創」への出発点は、まさにここにあるように思います。


さて、これらを踏まえ、フレームワークで競合分析を行うと、これまでとは違う視点の対策が思い浮かぶと思います。

 

私たちは、基本的には「共創」の関係を求めていると思います。しかしながら、なかなかそこに到達できないことが少なくありません。

 

なぜでしょうか?

 

様々な要因があるとは思いますが、その中の一つは「人間社会の歴史」に起因するものかもしれませんね。

 

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。